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| 韓服の美 |
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韓服の美しさは外観において表現された線の流れと生地が持つ色彩、そして装飾の調和にあります。女性の白いうなじを美しく表現するチョゴリ(上着)の内襟と外襟が織り成すV字形の線や自然な丸みを帯びた袖下の曲線は温和な美が引き立ちます。またチョゴリからチマ(スカート)まで垂直に落ちる結び紐の線は整えられた美を、チマの細かいギャザーは優雅で可憐な雰囲気を漂わせています。
配色と模様、装飾などが感覚的に使用されるという特徴があります。二つ以上の色を使った配色は単純な色の取り合わせという域を越え陰陽五行の思想にかなうものとなっています。また模様や刺繍の飾りによって韓服の味わいを更に際立たせています。
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① カッ(男性用の帽子)
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② トゥルマギ(外出用の上着)
トゥルマギはチョゴリとパジ(ズボン)の上に羽織る衣服で、行事や外出の時に着用するもの。まっすぐなえリや四方が全て塞がっているという意味の韓国語からトゥルマギという名前がついています。
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③ パジ(男性用のズボン)
パジは男性が着るズボンのこと。体型に合わせ作られますが、ピッタリとした西洋型のズボンよりゆとりを持っています。これは座って活動することが多い韓国の住居文化を象徴していると言えるでしょう。
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④ コッシン(花模様の履き物)
絹に刺繍でハナの模様が入ったコッシンは韓服の味わいを活かすために重要な小物。チマの裾の美しいラインを仕上げる意味を持っています。
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① カッ(男性用の帽子)
チョゴリは上着に該当する衣服。男女間における多少の違いはありますが、男性のものは平面的なスタイルである一方、女性のものは極端に短く装飾が華麗なことも特徴です。
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② ドンジョン(掛け襟)
ドンジョンは首の周りの白いラインを意味するもの。シャープなラインでありながらも首の周りを取り囲むことで全体的な調和を整えています。
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③ オッコルム(結び紐)
チョゴリのオッコルムはチョゴリの襟を結び合わせるために、襟の端ともう片方の向かい側につけた布の紐のことを言う。女性のチョゴリではオッコルムがチマの前方に垂れ下がっていることから装飾的機能も持っています。
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④ ペレ(袖下)
ペレは袖下の部分を意味するもの。伝統的な韓国家屋の軒のラインと同じ自然な丸みを帯びていることが特徴です。
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⑤ チマ(女性用のスカート)
チマは女性のための衣服で下衣に属するもの。チマはギャザーを寄せ、肩紐と腰紐を付けて着るもので、ホッチマ(単衣のチマ)、キョプチマ(袷チマ)ヌピチマ(刺し縫いチマ)などに区分されます。そして形によって後ろを合わせて着るプルチマと後ろを閉じたトンチマなどもあります。
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⑥ 紋様
優雅な線、配色とともに韓服の美しさを更に強調するのは紋様。韓服の紋様は主にチマの裾端、チョゴリの奥身と襟、ウォンサム(婦女子の礼服:黄緑の身頃、赤紫の襟、袖は七色の継ぎ合わせ)の肩などに付けられ、華麗な雰囲気を際立たせています。紋様には主に植物や動物など、自然のものが使われています。
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⑦ ポソン(靴下)
ポソンは靴下のこと。男性用と女性用に特別な差はありませんが、男性用は縫い目が真っ直ぐであるという特徴があります。
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| 韓服の種類 |
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韓服の種類は身分と技能、性別や年齢により使われる素材や色などの区別がなされます。しかし礼服としての正確が強くなった現代的な観点からは用途上の区別が優先されるようになりました。生活風習による用途上の韓服としては、婚礼を始め、還暦、1歳の誕生日、また年中の伝統行事などに区分できます。
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・節日韓服
韓国では新年の節目であるソルナル(旧正月の元旦)には、早朝に父母へ挨拶をする習慣があります。父母は平服の正装をし、子ども達はセクトンチョゴリ(子ども用の虹模様のチョゴリ)と韓服を着て深くお辞儀をするセベ(新年の挨拶)と言われる挨拶を行います。
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・トルオッ
韓国では子どもがトル(一歳の誕生日)を迎えると、無病息災を願い儀式を挙げる習慣がありますが、この時子どもが着るのがトルオッというもの。男の子は薄い色の韓服を着せますが、普通は長い藍色の結び紐をつけた薄い桃色のチョゴリにパジ紐を固定した薄紫色のプンチャパジを履かせその上に藍色のチョッキを着せます。一方女の子は薄黄緑や黄色の布でチョゴリを誂え、一歳の誕生日や節日などの特別な日にはセクトンチョゴリを着せます。最近ではトルを迎える女の子にはタンウィ(唐衣:礼服)
を着せたりもします。
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・還暦宴服
還暦宴は子ども達が還暦を迎えた父母に献寿をし、長寿を祈願する慣習です。この時は盛大にお膳立てをし、杯を傾け祝杯を上げます。還暦を迎えた男性は金冠朝服(クムグァンジョボク)を着、女性は小礼服である唐衣を礼服としてきます。
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・ 婚礼服
伝統的な婚礼において着られる韓服は普段着とは違い、華麗なことが特徴。式で新郎はパジチョゴリとチョッキ、マゴジャの上にトゥルマギを着て紗帽冠帯を締め木靴を履きます。新婦は紅色のチマと黄色のチョゴリの上に円形(ウォンサム:礼服)を着て、チョクトゥリ(冠のひとつ)を被り、龍簪(ヨンザム:龍のかんざし)にはアプテンギ(お下げ髪の先に付けるリボン)とトトゥラクテンギ(お下げ髪の端につけるリボン)を付け飾ります。
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・ 生活韓服
伝統韓服は着用やその管理において面倒なことがあるため、現代社会では特別な日にだけ着る傾向があります。このような傾向に沿って最近では気軽に着られる生活韓服が人気を呼んでいます。この生活韓服とは伝統韓服の味わいをそのまま保ちながらも現代の簡便さを反映した素材やデザインが多様な韓服で、個性を追及する人々を中心に人気があります。
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| 装身具 |
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| 韓服の装身具 |
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・ チョクトリ
チョクトリとは儀式の時に女性が頭に被る冠のこと。黒い絹で作られ下は円柱形、上には6つの角があります。真中を空けて頭の上に載せ、ピニョ(かんざし)を差して固定します。
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・ノリゲ(女性用の装身具)
他の装身具とは違い最近最も普遍化された装身具がこのノリゲ。胸の線からチマの幅にほんの少し下がって見えるノリゲは繊細で華麗な結び装飾のひとつ。富貴多男、不老長寿の意味を持つノリゲは時には香袋や護身用の銀粧刀(ウンジャンド)のようなものまで含まれ、その美しさだけでなく実用性も高い装身具です。
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・ クィチュモニ(四角巾着)
ポクチュモニともいわれるこの装身具は福を祈る意味を持つ装身具。絹またはヤンダン(両端:赤と青の反物)に木目の細かい刺繍を施し女性達の巾着として使われました。最近は韓服の生地で仕上げた物がクィチュモニに代わる巾着として人気があります。
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・銀粧刀(ウンジャンド)
銀粧刀は実用性と芸術性を兼備する装身具。銀粧刀は女性達の貞節を守ったり、高官達には毒見の役割を果たしたものでもあります。
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・ トルジャムとチョプチ
「トルチョルパンジャ」ともトルジャムは王妃を始めとする上流階級の女性達が使った装身具。「オヨモリ」や「クンモリ」をする時、前の分け目の中心と両側に差して使われましたがスプリングの端に星と蝶の形をした飾りをつけることでまるで髪の毛の上に蝶が飛んでいるような趣を漂わせました。チョプチはチョクジンモリの前にある分け目を中心に差す装身具でした。
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・指輪
指輪は夫婦の絆と女性の貞節を意味する装身具。既婚女性は常に指輪をはめることとなっています。指輪は金や銀、七宝、琥珀、玉、翡翠などその素材が多様で様々な美しさを演出する小道具です。
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・ ピニョ(かんざし)
ピニョは後ろにきちんと整えた髪をまとめ、固定する役割以外にも装身具的な意味が強いもの。ピニョの材料としては金、銀、木、琥珀、翡翠など多様ですが、昔はその素材はもちろん長さなどで身分の高低を表していたと言います。王室の女性達は龍や鳳凰を、一般の女性達は竹や梅などの木と花が彫刻されたピニョを使っていたと言われています。
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| 韓服の着用 |
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① 短いソクパジを着用した後、長いソクパジをはく。
② ソクチマを着る。パーティー用のチマの場合は、ペチコートやムジギを着る。
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③ ポソンをはく。左右のポソンの縫い目が向き合うように少し斜にはく。
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④ チマを着る。後開きのチマの場合は、中心から左右に7cmほど重ねる。
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⑤ ソクチョッサムを着る。
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⑥ チョゴリを着る。トンジョンを合わせ、内側のコルムを結び次に外側のコルムを結ぶ。
⑦ 脇の部分にシワがでないように気をつけ、襟ぐりや肩が後にズレないように若干前に下げ、チマの身頃部分がチョゴリの裾からはみ出さないように、またスカートの裾からポソンが見えないようにする。
⑧ ノリゲをつける。留め金が付いている場合は、長い方のコルムに引っ掛ける。留め紐タイプの場合は、長いコルムにはさむようにコルムと一緒に結ぶ。
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| 【用語説明】(例) |
- ソクパジ … チマの中に着るズボン状の下着
- ソクチマ … チマの中に着るスカート状の下着
- ソクチョッサム … チョゴリの中に着るチョゴリ
- ムジギ … 礼服などのチマの下に着る短めのスカート
- ポソン … 足袋
- チョゴリ … 韓服の上着部分
- チマ … 韓服のスカート部分
- トンジョン … 襟元の白い部分
- コルム … チョゴリの結び紐
- ノリゲ … 装飾品
- トゥルマギ … 外套用の長いチョゴリ
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| コルムの結び方(下記の画像はサンプルです。) |
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① コルムをきれいに伸ばし、短い方のコルムを上にして×字を作る/クロスさせる。
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② 長いコルムでリボン部分を作り片結びする。
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③ 長いコルムが上に、短いコルムは下にくるようにし、形を整える。
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④ 長いコルムと短いコルムの差は5~7cm程度が美しく、ノリゲの留め金で固定してもよい。
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| * 出所 : 韓服物語 / 我が韓服 |
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| 伝統婚礼の様式 |
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韓国の伝統婚礼
伝統婚礼では、お互いの結婚の意思を確かめ合う「議婚」、式の日取りを決める「納采」、婚礼の前に婚約の証として男性側が女性側に結納品を贈る「納幣」、婚礼をあげる「親迎」の4つの儀礼が行われる。最近の婚礼では、親迎だけを行っている。
親迎(チニョン)は、婚行とも呼ばれ、花婿が花嫁の家に行って婚礼をあげることで嫁を迎える結婚の儀式である。 そのため、結婚式場は自然に新婦の家となった。 親迎は、奠雁礼(チョナンネ)、交拝礼、合排礼の順で行われる。
結婚式の最初の儀式は、奠雁礼といい、花婿が花嫁の家に雁を贈る。昔は生きた雁を使ったこともあるが、最近はほとんど木彫の雁を使う。雁は、古くから信義、和睦、貞節を象徴する鳥とされており、それに倣うという意味で、婚姻の儀式で使われ始めたようである。
交拝礼と合排礼は醮礼(チョレ)ともよばれ、婚礼をあげることを醮礼をあげる'という。花嫁と花婿は結婚式場ではじめて会うことになるが、その礼としてお互い挨拶を交わすことが'交拝礼'である。礼をする意味は、お互いに対しての許可と約束である。
合排礼は、花嫁と花婿が瓢で酒を飲む儀式で、お酒は夫婦の和合を意味する。瓢がない場合は杯を使って行われる。
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幣帛(ぺベク)
伝統婚礼でぺベクとは、新婦の家で婚礼をした後、新婦が新郎の家に行って新郎の両親と家族、また先祖に新婦が嫁ぎ先に正式に入ることを告げる儀式である。
一般的には、新婦の母が新郎の家に礼として贈る品物を指す言葉である。また、新婦の家で婚礼を終え、新郎の家に来た新婦が、初めて新郎の両親とその家族に挨拶をする婚礼式の一部という意味もある。ぺベクでは、なつめ、栗、銀杏などを使うが、それには子孫繁栄と豊かな生活への願いが込められている。
なつめを舅に捧げ、クンジョル(膝を折って頭を下げるお辞儀)をすると舅は、なつめを花嫁のチマに投げ入れてくれる。なつめは長寿と男の子をたくさん産むようにとの意味が込められている。また、姑には乾し肉を捧げ、クンジョルをする。
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ペベク衣装
結婚式において今日に至るまで、韓服の美しさが受け継がれてきたのが幣帛(ペベク)のときである。
花嫁は緑衣紅裳、つまり赤チマと緑のチョゴリを着た上に、緑のウォンサムやファロッと呼ばれる長めの上着を重ねて着た。
ウォンサムは主に軽い素材であるスクコサ(熟庫紗)やカプサ(甲紗)で作るのに対し、ファロッは厚みのある金らんで作る。 ウォンサムは、袖の部分に白や黄色、紅色の布地を重ねて当てるのが特徴である。
ファロッには、鮮やかな刺繍がほどこされており、袖口はウォンサムと似ている。 ウォンサムを装うときは、胸元に金箔のリボンをあしらう。後ろ髪にはトトゥラクと呼ばれるリボンを下げるが、ファロッの場合には華やかな花冠を飾る。
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